がんの早期発見を目的とする検査 肝臓がん(EOB・プリモビスト)、膵臓がんの同時検索

メニュー

がんの早期発見を目的とする検査: 肝臓がん(EOB・プリモビスト)、膵臓がんの同時検索

  1. ホーム >
  2. 医師の皆様へ >
  3. 当院の特徴的な検査について >
  4. がんの早期発見を目的とする検査 肝臓がん(EOB・プリモビスト)、膵臓がんの同時検索

    肝臓腫瘍性病変の特徴

  1. 肝臓の腫瘍性病変では、CT造影やMRI造影にて捉えている「血流動態」が著明な変化を示さない段階でも、腫瘍内部の肝細胞機能が消失してしまっている場合があります。
  2. 「血流動態」と「肝細胞機能の消失」を同時に追いかけるMRI造影剤「EOB・プリモビスト」

  3. 「EOB・プリモビスト」は、投与後早期の動態は一般的なMRI造影剤と同様であるため,腫瘍の「血流動態」を評価することが可能です。そして、肝細胞に造影剤の取り込まれた肝特異的な時相(肝細胞造影相)では、「肝細胞機能の消失 あるいは低下した病巣部」と正常肝実質との間に造影剤の分布差が生じることで、病巣を検出することが可能となります。

    1. (参考)EOB・プリモビスト
    2. 常磁性のガドキセト酸ナトリウム(略号:Gd-EOB-DTPA)を有効成分とする肝臓用MRI造影剤です。
      略号が示すとおり、Gd-DTPA(商品名:マグネビスト)を基本骨格として、側鎖には脂溶性を示すエトキシベンジル基(EOB:ethoxybenzyl)が導入されています(右図)。
      エトキシベンジル基の導入により、投与された造影剤の一部が肝細胞に取り込まれます。また、血管内 投与後早期には、一般のMRI造影剤と同様に、非特異的に血管および細胞間隙に分布します。
  4. EOB・プリモビスト造影剤でのMRI検査依頼

  5. 以下のような場合には、EOB・プリモビスト造影剤でのMRI検査依頼をお願いします。
    1. 肝炎、肝硬変のフォロー中に、超音波検査で病変の存在が確認された場合
    2. 超音波検査では病変は描出されないが、腫瘍マーカーが異常値を示すハイリスクの場合
    3. 超音波検査で肝病変が指摘されたが、良性/悪性の鑑別が困難な場合
    4. 造影CT検査やガドリニウム製剤を使ったMRI検査で診断が難しい腫瘍性病変の場合
  6. その他、不明の点がございましたらお気軽にご相談ください。
  7. 膵臓がんの同時検索

    1. 膵臓がんをFocusする理由
    2. 他臓器がんは、膵臓がんの危険因子です。当院では腹部の膵臓以外の臓器の腫瘍疑いの際には、膵臓がんを精査しています。
    3. 見つけづらい膵臓がん
    4. 膵臓がんは非常に見つけづらいがんであり、膵臓がん事態を画像上で発見できるのは多くがStageⅡ以降です。StageⅡでは5年後に100人に82人の方は死亡してしまいます。
    5. 当院の膵臓がん早期発見の取組み
    6. 当院は腫瘤を形成する前の超早期の膵臓がんを検出するために、膵臓がん出現の画像上の間接所見である危険因子(石灰化、主膵管・分枝膵管拡張、嚢胞、萎縮変形)を検出します。
    7. (膵臓がん画像上の危険因子)
      1. 膵石灰化(慢性膵炎・膵石)
      2. 主膵管及び分枝膵管拡張等
      3. 膵嚢胞
      4. 膵萎縮
  1. AIC八重洲クリニック

    ご不明な点などございましたら、下記までお問い合わせください。
    103-0027 東京都中央区日本橋2-1-18
    医療法人社団豊智会 AIC八重洲クリニック
    医療連携課
    TEL 03-6202-3370