臨床研究の実施方法
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MRIによる膵臓ドック(膵臓がんドック)特別価格16,500円(通常価格29,700円)を受診する際に、以下の補助を行います。
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50歳~69歳の方
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1項目該当…3,000円補助
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MRIによる膵臓ドック(膵臓がんドック)
13,200円
2項目以上該当…6,000円補助
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MRIによる膵臓ドック(膵臓がんドック)
9,900円
49歳までの方
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・6,000円補助
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MRIによる膵臓ドック(膵臓がんドック)
9,900円
・本臨床研究による検査で膵臓がんであることが分かった場合には、治療費として最大80万円(実費を限度、先進医療等の自費診療費を含みません)を補助します
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- プレスリリース
本臨床研究の目的
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膵臓がんのうち約1/3は60代までの比較的若い方が罹患しているため、膵臓がんの発症リスクが高い方(臨床研究対象者)に対し、膵臓がんに向かう途上で見られることの多い画像所見※が存在するのか?
を明らかにすることを目的としています。
臨床研究詳細
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研究内容: |
上腹部MRI検査(膵臓ドック(膵臓がんドック)と同じ検査内容) |
検査結果: |
MRI検査実施後、膵臓(すい臓)専門医による膵臓外来にて結果説明を実施
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研究結果: |
受診者に共有します。 |
研究期間: |
設定人数に達し次第、終了します。 |
対象者 : |
上記1の要件に該当する方 |
膵臓がんの発症リスク 遺伝=膵臓がん等の家族歴について
- ご家族が以下のがん等に罹患した方を「膵臓がん等の家族歴のある方」と定義しています。
1. |
膵臓がん |
2. |
乳がん・卵巣がん
より具体的にはBRCA2の遺伝(不明の方は乳がんまたは卵巣がんだけ可)
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3. |
メラノーマ(皮膚がん)
より具体的にはP16の遺伝(不明の方は皮膚がんだけで可)
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4. |
膵炎
より具体的には遺伝性膵炎(Familial Pancreatitis)の遺伝(不明の方は膵炎だけで可) |
5. |
胃がん、小腸がん、結腸がん
より具体的にはポイツ・ジェガース腺腫性症候群(Peutz-Jegher's Syndrome)遺伝(不明の場合には胃がん、小腸がん、結腸がんで可) |
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膵臓がん等の家族歴を重要視する意味
- 遺伝子は2つがセットで構成され、父親から1つ、母親から1つ受け継がれます。
がんの家族歴が重視されるのは、2つセットの遺伝子のうち、生まれながらに1つが異常の状態で生まれてきた場合、もう1つの遺伝子が何らかの原因で変異をした場合に「がん」化に向けての変化が始まると考えられており、若年時にがんを発症する危険性が他の方より高い為です。
家族が「がん」の場合に遺伝子異常を持って生まれてくるか否か
- 親が先天的遺伝子異常を持っていた場合にその遺伝子異常が受け継がれる確率は1/2(50%)です。遺伝子は父親のものと母親のものを1つずつ受け継ぐため、仮に父親に遺伝子異常があった場合でも、当該遺伝子を母親から引き継げば遺伝子異常を引き継がれないからです。
また、父親又は母親ががんに罹患している場合でも先天的な遺伝子異常を原因とする場合しか遺伝子を引き継がれることはありません。がんの発症の原因である遺伝子変異は生活習慣や年齢を重ねることによっても引き起こされます。親ががんになったというだけでは先天的な遺伝子異常が存在するか否かが明らかではありません。
この遺伝子異常が引き継がれているか否か、遺伝子検査を実施すれば明らかになりますが、2022年時点で遺伝子検査はまだ気軽に受けることが出来るものではありません。
膵臓がん等の家族歴が有る方には、膵臓がんに向かう途上で確認されることの多い画像所見が存在するのか?を同じ年代対比で明らかにすることが本臨床研究の目的としています。
膵臓がんの発症リスク 生活習慣などの環境要因について
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生活習慣などの環境要因を重視する意味
- 遺伝子は2つがセットで構成され、その両方が変異した際に「がん」化に向けての変化が始まると考えられています。
この遺伝子変異を生じさせる要因、上記3の遺伝的要因の他、①加齢、②生活習慣などの環境要因の2つが存在します。
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ご家族に膵臓がん等の罹患者が要る場合、上記3の遺伝的要因の他に生活習慣などの環境要因が似てしまうことに注意が必要です。
親が喫煙している→子供も喫煙者になる。
親がアルコールを多飲する→子供もアルコールを多飲する。
親の食事量が多い、間食が多い→子供の食事量が多い、間食が多い。
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こんな類似性が膵臓がんの危険度を高めてしまうのです。
生活習慣などの環境要因
- 以下の3つが生活習慣などの環境要因による膵臓がんの発症リスクです。
- 酒多飲…1日の平均の飲酒量が以下を超える方が当てはまります。
ビール:900ml以上
日本酒:1.7合
ワイン:ワイングラス3杯
ウイスキー:水割り又はソーダ割グラス1.8杯
- 肥満…以下のいずれかに該当する方が当てはまります。
BMI値30以上 BMIは体重kg ÷ (身長m)²で計算します。例)身長165㎝、体重80Kgの場合、80÷1.65²=29.4
内臓脂肪量100㎠以上
- 喫煙…以下のいずれかに該当する方が当てはまります。
1日平均10本以上の喫煙を今現在している方
長年に渡って1日平均10本以上の喫煙をしていた方
環境要因による発症リスクの高い方には、膵臓がんに向かう途上で確認されることの多い画像所見が存在するのか?を同じ年代対比で明らかにすることが本臨床研究の目的としています。
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・4.膵臓がん(すい臓がん)の発症リスクの高い方
check3:1日の平均飲酒量がビール:900ml、ワイン:グラス3杯 以上である。
check5:BMI値や脂肪量が肥満の部類に入る。
check4:喫煙をしているまたは過去に喫煙をしていた。
check1:家族に膵臓がん(すい臓がん)になった人が居る。
膵臓がんに向かう途上で確認されることの多い画像所見の測定方法について
- 膵臓がん(すい臓がん)は遺伝子変異が生じた後10年~15年後に発症するとされています。そして膵臓がん(すい臓がん)に向かう途上で確認されることの多い画像所見が見られることが多く、これらの所見は膵臓がん(すい臓がん)の発症が近づくと数が増えたり、悪化することがわかっています。
- 膵臓がんに向かう途上で確認されることの多い画像所見
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3.膵臓がん(すい臓がん)の症状⇒膵臓がんに向かう途上で確認されることの多い画像所見
①膵嚢胞(IPMNを含む)
②膵管及び分枝膵管の拡張、狭窄、途絶
③膵の限局的萎縮、くびれ
④膵石灰化(慢性膵炎・膵石)
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