Ryuji's room / 放射線科専門医 佐志隆士

肩関節MRI 予想外の所見 partⅠ

2005年12月から読影を開始した、MRI・CTイメージングセンター・メディカルサテライト八重洲クリニックより依頼のあった肩関節MRIの中で、予想外の所見を呈した症例を供覧する。
症例の大半は、腱板断裂、関節唇損傷が疑われていた。
肩関節は、触診での疼痛部位の特定も困難であることが多く、理学所見からの診断の特定が、他関節に比べ難しいとされている。Imaging centerでの撮像は、他医療機関からの依頼であり、患者の訴えが明らかであり、且つ依頼医師が診断、治療に苦慮した症例が多い。このため何らかの責任病変が存在し、また予想外の所見を呈する頻度が高いと想像される。 漠然と予想された疾患の有無のみを読影していると、見逃されてしまう可能性が高い「予想外」の肩関節疾患MRIを提示する。この教育展示における予想外のMRI所見は、一般病院での肩関節MRIの読影の際にも有用性が高いと考える。

目次-肩関節MRI 予想外の所見

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