医師の皆様へ
頭部(脳)MRS / MR Spectroscopy
MRスペクトロスコピー (magnetic resonance spectroscopy, MRS)について
MRスペクトロスコピー (magnetic resonance spectroscopy, MRS) は、MRI(核磁気共鳴画像) の手法のひとつです。
ある分子中の原子核の磁場は、付近に存在する原子核によって作られる磁場の影響を受け、同じ原子核であっても周囲の環境によりわずかに共鳴周波数の違いが生じます(化学シフト、chemical shift)。
そのシフトの大きさと信号強度から生体内の分子の種類・成分などを調べることができます。
MRSでは細胞の代謝活動を調べることが可能なので「MRIやCTの画像に現れない変化を捉えることが出来るかもしれない・病 態解析が可能となるかもしれない」というところに有用性があり、MRIやその他の画像診断で鑑別がつく場合はそれほど必要ではありませんが、そうではない 場合には強力な手段となり得ます。
MRS single voxel 法
海馬にあわせ10×10×20mmの関心領域を設定

MRS multi voxel 法
1回の測定で複数の領域スペクトルを得る

MRSでわかる代謝物と臨床意義
| 代謝産物 | 共鳴周波数 | 臨床意義 |
|---|---|---|
| 乳酸 | 1.33 | 酸素供給停止下の最終産物 |
| NAA | 2.02 | 神経細胞、グリア細胞の機能、viability |
| クレアチン | 3.0 | 超急性期脳虚血では、ほぼ一定 |
| コリン | 3.22 | 細胞膜生合成。超急性期では変化なし |
MRSの応用例 脳腫瘍
海馬にあわせ10×10×20mmの関心領域を設定

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